<代替表現集>について

あらまし

  1. このドキュメントを刊行してから 10 年以上がたちましたが、最近では年に約 1000 件以上の注文を頂く「人気商品」になっています。
  2. 薬事法ドットコムは、薬事法に最も詳しい集団です。次の事実がそのことを裏付けています。
    1. 日本で唯一の薬機法の条文解説書である「逐条解説 医薬品医療機器法」(ぎょうせい)の著者である
      元厚労省審議官の和田勝先生を顧問に据えている他、薬事法改正委員会の委員を勤めた林田学先
      生が社主として全体を仕切り、10 年以上この分野の実務経験がある松澤建司先生もパートナー弁護士として参画しています。
    2. 薬事法ドットコムの会員は約 500 社、メルマガ配信数は 27,000 件以上で、それらの方々から日々現場
      で生じている問題の問い合わせを受けており、現場も熟知しています。なので、本書のQ&Aはとても実用的です。
    3. 薬事法に関するルールは、実は「薬事法」という法律にすべて規定されているわけではなく、いろんな通知やガイドラインに散りばめられています。それらをすべて知らなければ正確な判断はできませんが、ルールのすべてを収集すること自体大変なことです。当社ではそれを「ルール集」としてまとめ、ホームページに公開していますが、こんなことを行っているのは当社だけです。当社のマネをして「薬事チェック行います」と銘打っているところや本書のマネをした刊行物を出しておられるところがありますが、ルール自体を収集できていなくて正確なチェックができるのか不思議に思います。
  3. 本書には「微妙です」といった表現が出てきますが、それには 2 つの意味があります(両者はオーバーラップしています)。
    1. ルール自体がはっきりしていない。もともと法律というものはすべてを規定しているわけではなく、規定していないことは論理で推測し答えを出しますが、あらゆるルールを元に徹底的に論理的に分析しても「どちらとも言える」という場合があります。例えば、「予防」という表現は OK という場合、「対策」という表現が OK かどうかは、どちらとも言えます。
    2. 例えば、化粧品に関しシワと同じような意味で「ほうれい線」と言うことが NG であることはルールとしてはっきりしていますが、「ほうれい線に ※部位のこと」となっているとシワと同じような意味でつかわれているとは言い切
      れませんがそれを暗示しているとも言えます。それをどう判断するかは、担当する役人によっても違いがあります。
    3. 以上のようなケースは文脈によっても違いますので、最終的には広告全体を当方に見せて頂くのが確実です。
  4. 当社には、法務委員会(代表弁護士 松澤建司)という組織があり、当社の見解に対して行政から指摘など受けた場合は、その法務委員会で意見書を作成し、行政などに提出してもらっています。これは無償です。

<2023年版>について

  1. 2022 年版では、(1)健康食品、(2)機能性表示食品、(3)化粧品、(4)健康美容器具・医療機器、(5)医薬部外品、(6)医薬品、(7)施術行為、(8)ペットフード、(9)景表法、(10)SNS、(11)コロナ関連商品、(12)その他と、12 項目をカバーしていましたが、(1)(3)(5)(12)の 4 項目を残し、他は別テキストに移すことにしました。
    どの項目もボリュームが増えてきたためです。
  2. 残した健食、化粧品、部外品、その他についても、ボリューム UP しています(その他は、「クロスオーバー」と名前を変え、クラウドファンディングやコピペと著作権を追加しました)。

<注>

  1. <2023 年版>は 2022 年年末時点でのルールに立脚しています。
    ルール自体については薬事法ドットコム HP 中のルール集をご覧ください。本書では引用する時は「ルール集」と記載しています。
  2. なお、「薬事法」は現在「薬機法」に名称を変えていますが、本書では便宜上「薬事法」という名称を使っています。
    ※本書に関してご質問のある方は info@yakujihou.com まで。

2023 年 1 月

本書の目次

健康食品(含.食品)

  1. ダイエット、美容、他
  2. 一般
  3. その他
  4. 食品表示
  5. 機能性表示食品

化粧品

  1. 顔、肌、他
  2. 髪、まつ毛
  3. ホワイトニング・オーラルケア
  4. 適正広告基準(効能以外)
  5. 化粧品プラスアルファ
  6. その他

医薬部外品

  1. 医薬部外品の「特定の効能効果の表現」について
  2. 「手足の冷えに」というキャッチコピーについて
  3. 承認効能でない効果を成分の効果としてうたう
  4. 虫よけスプレー
  5. 殺虫・虫よけ製品の考え方
  6. ナプキン
  7. 薬用ハミガキ
  8. 育毛剤

クロスオーバー

  1. 顧客の健康状態を測定して商品販売をする場合の留意点について
  2. 広告全般における注釈(「※」)の仕方について
  3. ウェブサイトのレヴューの取り扱いについて
  4. クラウドファンディング
  5. コピペと著作権

ご購入

YDCのeラーニング会員の方はリンク先にてログインしてご購入下さい。
会員登録がまだの方は会員登録すればご購入いただけます。会員登録は無料です。

「健食・化粧品・部外品 代替表現集」―NG表現の替え方がわかります―<2023年版>

PDF版 ¥15,000(税込)