本書のあらまし
行政担当者の誰もが読んでいるのが「広告の実際」です。しかし、それがとても分かりにくいので、私は、「「広告の実際」完全ガイドブック」を作りました。
2021年版までは「左手に“広告の実際”。右手に“YDC のガイドブック”」という学習法を想定していましたが、 「広告の実際」が廃刊になったので、2022年版以降は「広告の実際」も盛り込んだ内容になっています。「広告の実際」はなくても大丈夫です。
本書では、第 1 章で、2017年改定で WEB 上に公開されている「医薬品等適正広告基準」と「その解説」を 紹介し、それに対し、コメントを付し、「広告の実際」に収載されていた「行政指導例」と「注意点」を紹介し、それに対してもコメントを付しています。
第 2 章以下は、第 2 章→化粧品、第 3 章→医薬部外品、第 4 章→医療機器、第 5 章→一般用医薬 品、第 6 章→医療用医薬品、第 7 章→輸入代行、となっています。 各章で、「広告の実際」に書かれていた重要事項を紹介すると共に、業界ガイドラインも紹介・コメントしています。 その内訳は、第 2 章→粧工連の広告ガイドライン、第 4 章→医機連・HAPI の広告ガイド、第 5 章→OTC 協会の広告ガイドライン、となります。
これにより、薬機法対象 4 商品=化粧品・部外品・医療機器、医薬品の法的規制に関し万全の備えが可能になると思います。
林田 学
本書の目次
第1章 「医薬品等適正広告基準の解説」の解説
第2章 化粧品(一般・薬用)
Ⅰ. 根本ルール
Ⅱ. 共通ルール
- 名称(販売名と愛称)
- 詰め合わせ化粧品
- 化粧品の包装方法・PL法
Ⅲ. 効能一般
- 二次的効果
- しばり表現
- 保証表現
- 最大級及び最大級類似表現
- 速効性表現
Ⅳ. 特定の効能
- 肌の疲れ
- 傷んだ髪に
- 低刺激
- 浸透
- 美白(粧工連のガイドライン)
- しわ
- アンチエイジング
- 顔瘦せ
- クスミを取る
Ⅴ. 特定の商品タイプに関する表現
Ⅵ. 成分に関する表現
- 含有に関する表現
- 非含有に関する表現
Ⅶ. その他
- 製造方法
- 原産国(化粧品表示の公正競争規約 第8条)
- 安全性
- 併用
- 新発売
- 他社誹謗
- 医薬関係者等の推薦(医薬品等適正広告基準〔10〕)
- 「テスト済み」
- 特許の表示
- 使える成分
Ⅷ. 薬用化粧品プロパーのルール
Ⅸ. メーキャップ効果・物理的効果
Ⅹ. アフィリエイト規制
付 粧工連の適正広告ガイドライン 2020年版
第3章 医薬部外品
Ⅰ. 根本ルール
Ⅱ. 共通ルール・名称
Ⅲ. 効能一般
- 速効表現
- 製品の作用機序説明
- 複数の承認効果の中の指定のものにフォーカスする場合
- 「○○を防ぐ」が承認効果の場合
Ⅳ. 特定の商品タイプに関する表現
- 浴用剤
- 染毛剤
- パーマネントウェーブ用剤
- ビタミン含有保健剤(新指定・新範囲医薬部外品)
第4章 医療機器
- 広告の該当性
- 海外発
- 医家向け医療機器の広告
- 未承認医療機器の展示会への出展
- 医療機器適正広告ガイドと解説
- 家庭用医療機器の広告(共通)
- 家庭用医療機器の広告(個別)
- 特定の商品タイプの広告
- 非医療機器の広告
第5章 一般用医薬品(OTC 医薬品)
Ⅰ. 共通ルール
- 名称
- 見本・分割販売・賞品
- 組み合わせ
Ⅱ. 効能一般
- OTC医薬品と化粧品の同一紙面での広告
- 最大級及び最大級類似表現
- 成分の効能説明、製品の作用機序説明
- 複数の承認効果の中の指定のものにフォーカスする場合
- 速効性(医薬品等適正広告基準〔3(7)〕)
- 副作用が少ない(医薬品等適正広告基準〔3(5)〕)
- 「すぐれたききめ」「よくききます」(医薬品等適正広告基準〔3(5)〕)
- 体験談
Ⅲ. 特定の効能
- 広告不可の疾病
- 「おだやか」「やさしい」という表現
- 翌朝効果
Ⅳ. 特定の商品タイプに関する表現
- スイッチOTC
- かぜ薬
- ビタミンE・EC主薬製剤
- 水虫薬
- 点鼻薬・点眼薬・鼻炎用内服薬と花粉症
- H2ブロッカー配合胃腸薬
- 7点眼薬と「目のかすみ」「ドライアイ」
- 妊娠検査薬
- 食前服用の胃腸薬
Ⅴ. 成分に関する表現
- 成分のほめそやし(ex. 画期的な成分)
- 名称・数種という表現
- 成分数表現
- 成分の略記号表示
- 漢方・生薬(医薬品等適正広告基準〔3(3)〕)
- 成分の無配合
Ⅵ. その他
- 製造方法
- 安全性
- 併用
- 新発売
- 他社誹謗
- 医薬開発者等の推薦(医薬品等適正広告基準〔10〕)
- 特許の表示
- 過量消費・乱用助長
- カロリーの表現
- スポーツ選手が登場する広告
- データの利用(「ガイドライン」P.15)
第6章 医療用医薬品
Ⅰ. 一般人向け広告の禁止(医薬品等適正広告基準〔5〕)
Ⅱ. インターネット実務
Ⅲ. 海外発
第7章 輸入代行(未承認医療機器・医療機器の輸入)
Ⅰ. 平成14年通知
Ⅱ. 平成26年通知
第8章 事例で理解する医薬品等適正広告基準
第9章 医薬品等適正広告基準の行政指導事例INDEX
第10章 参考ルール
- 医薬品等適正広告基準(2017年9月改定前のもの)
- 一般用医薬品
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「広告の実際」完全ガイドブック<2023年版>
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